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2021 闘春 委員長あいさつ |
2021/01/12 |
あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナ感染拡大の影響で、経済と労働環境の悪化に見舞われました。これへの政府の対応は、場当たり的な経済活動を優先し、命と暮らしを守る補償対策が後手に回っています。
私たちはこの間、最低生計費調査に基づく最賃引き上げアピールデモに取り組んできました。コロナ禍の労働相談から、離職させられた労働者を組織し、数々の団体交渉で休業補償を勝ち取りました。介護現場のアンケート調査をもとに、新宿区に対して要請行動をおこない、介護従事者に対するPCR検査の拡充など、行政を動かしてきました。まさに労働組合の力です。
今年は勝負の年です。安倍前首相の「桜をみる会」疑惑は深まるばかりで、国会を欺いてきた責任は免れません。菅首相も学術会議任命問題にみられるように、理由も示さずに任命を拒否する強権政治は独裁政権につながるものです。今年こそ市民と立憲野党との共同で政権交代を勝ち取り、新自由主義で露呈した公務・公共サービスの脆弱な社会基盤を根本から転換させましょう。
コロナ感染による緊急事態宣言が出されました。こうした時こそ、労働組合の役割が問われます。雇用を守り、賃金の引上げ・底上げをめざしましょう。健康に十分に留意し工夫を凝らした21春闘を闘いましょう。
二〇二一年元旦 新宿一般労働組合委員長 伊藤 之知